基本理念
基本方針
- 会員相互の発展を目指す交流の実施と会員拡大
- 規律ある組織運営と迅速な情報共有の実施
- 地域の明るい未来を見据えたまちづくり/li>
- 心を育む青少年育成事業
- 更なる郷土愛へ「第 54 回 奥津軽虫と火まつり」の開催
- JAYCEE としての意識向上、成長の機会の提供
LOMスローガン

2026年度理事長 工藤 智哉
【はじめに】
1949 年「明るい豊かな社会」の実現を理想とし、責任感と情熱を兼ね備えた青年有志に
より、日本の青年会議所運動は始まりました。互いに切磋琢磨し、社会に貢献しようという
理念のもと、 日本各地に青年会議所が誕生し、 当会は 254番目の組織として誕生しました。
認承から数えて62年、我々は今、先輩諸氏が活動し築いてこられた輝かしい歴史と伝統の
上に立っています。
今日、 全国的な人口減少や少子高齢化が進む中、 地域コミュニティの衰退や地域経済の縮
小など、地域の未来に暗い影を落とす課題が山積しています。今こそ我々、地域を牽引する
青年経済人が、先輩諸氏から受け継いだまちへの思いを胸に、 英知と勇気と情熱をもって
率先して行動するべきです。仲間と共に知恵を出し合い、 手を取り合いながら、 地域の未
来を見据えた運動を展開してまいります。
困難な課題があるからこそ私たちの出番があると信じ、仲間と共に未来を思い描き、「明
るい豊かな社会」の実現に向けて本年も邁進してまいります。
【会員拡大と会員交流による持続的発展】
昨年度は数多くの仲間を迎え入れる事ができ、会員一人ひとりが地域への思いを共有し、
情熱を持ち拡大運動を行ってまいりました。しかし、 在籍年数の低下や会員の減少は組織の
弱体化につながり、青年会議所運動を地域に広げ、その理念を次代へとつないでいく為には、
会員拡大の継続こそが必要不可欠です。
会員獲得に向けた情報共有を積極的に行うとともに会全体で一丸となり、会員増強に取
り組んでまいります。また、会員相互の交流を深め、組織としての協調性を高めることによ
って、 大きなシナジーを生み出すことができます。会員が増えることでそのエネルギーは拡
大交流運動そのものを加速させ、入会候補者に対してアプローチからクロージングまでを
迅速かつ丁寧に行い、拡大と交流の輪をさらに広げてまいります。
この持続的な拡大交流運動こそが、地域を牽引する青年会議所としての存在意義をより
確固たるものにすると確信しております。
【組織運営の円滑な実施】
当会は、先輩諸氏が長きに渡り築き上げてこられた伝統と信頼の上に存在します。認承
より62 年の歩みを重ねた今、我々はその歴史を誇りとし、次代へと確かな形で引き継い
でいく責任を担っています。地域に根ざし、信頼される団体としてあり続けるためには、
規律正しく、品格ある組織運営が求められます。
組織の根幹を担う総会の厳正な運営、役員選考委員会の設置・管理など、あらゆる場面
で支えてまいります。円滑な運営は、会員一人ひとりの安心と信頼を生み出し、その誠実
な姿勢が地域からの信頼へとつながります。この内外の信頼こそが、当会の活動を力強く
推し進める原動力となるのです。迅速な情報共有を徹底することで、会全体の規律を高め
てまいります。
当会の基盤を守る縁の下の力持ちとして、確固たる使命感を胸に、秩序と信頼に満ちた
組織運営を推し進めていくことと確信しております。
【未来へつながるまちづくり】
生活様式や価値観の多様化により対面でのつながりが薄れつつある今こそ、人と人とが
集い、学び、支え合う機会を創り出すことが求められています。誰もが安心して暮らせる
まちを実現するためには、全ての人々が未来を創り上げる当事者意識をもち、未来へつな
がるまちづくり意識を広げていくことが大切です。
その為に、地域に住み暮らす人々がつながりを大事にし、助け合えるきっかけとなる事
業を展開してまいります。楽しみながら学べる体験の場や、世代を超えた交流の機会を創
出し、全ての人々が地域への関心と誇りを持てるような環境づくりを目指します。地域の
明るい未来を見据え、確かな成果を積み重ねることで、地域に希望と活力をもたらすまち
づくりを実現してまいります。
地域に住み暮らす人々がつながりを大事にし、安心して笑顔で暮らせる持続的なまちづ
くりになることと確信しております。
【率先して地域を楽しむ青少年育成事業】
現代の子どもたちは、便利さと情報にあふれた社会の中で、情報は瞬時に届きあらゆる
ことが容易に手に入る環境に育っております。一方で、子供たちが直接向き合い、心を通
わせる機会が減少しています。言葉を交わし、感情を共有する中で培われてきた人として
の温かさや思いやる心が希薄になりつつある今こそ、地域の中で心を育む教育の重要性を
見つめ直す必要があります。
当会は、地域社会との関わりを通じて、子どもたちが人とふれあい、感謝や思いやりの
心を学び合う体験型の事業を展開してまいります。子どもたちが地域の温かさを感じ、自
ら考え、自信をもち行動できる力を養うことで、未来の地域を担う人財へと成長していく
ことを目指します。
そうして成長した子どもたちが、これからの地域に必要とされ、地域を支える人財にな
ると確信しております。
【地域と共に「第54 回 奥津軽虫と火まつり」の開催】
「天下泰平」「国家安泰」「五穀豊穣」「悪疫退散」の祈りを込め、地域の安寧と繁栄を願
い毎年開催されている伝統行事「奥津軽虫と火まつり」。このまつりは第54回を迎えます。
これまでの長きにわたり、関係団体や先輩諸氏、地域の皆さまのご支援とご協力のもとこの
まつりは継承されてきました。一方で、物価高騰、伝統芸能の担い手不足、運行団体の減少
など、まつりを取り巻く環境は年々厳しさを増しており、 まつり開催の意義や形が問われる
時代となっております。
そのために、持続可能な運営体制の構築を見据え、まつりの在り方を再考し、新たなまつ
りを模索しながら、時代に即した形で進化させます。 まつりのすそ野を広げるために本年も
「親善大使事業」を行います。そして地域に愛される「第 54 回 奥津軽虫と火まつり」を開
催いたします。
まつりを通じて地域の交流を促進し、郷土愛の醸成と継承を目指し、 地域の誇りを次代へ
とつなぐために、運動を展開してまいります。
【自己成長の機会を】
青年会議所は毎年組織や事業内容が変わり、常に新しい役割や環境に挑戦する機会に恵
まれ、柔軟性・適応力・リーダーシップが育まれる団体です。地域を牽引する人財となるた
めには、一人ひとりの資質向上と青年会議所運動への理念を理解する場が必要不可欠です。
すべての会員がJAYCEEとして平等に学び、資質向上を図るための研修機会を設け、経験
や立場に関係なく、組織運営に必要な知識・姿勢・行動力を学ぶ機会を創出し、次代を担う
中核人財の育成に努めます。
個の成長が組織の成長へ、真に地域を牽引できる人財を育ててまいります。そして、その
成長が地域の発展へとつながることと確信しております。
結びに
私は2015年度に入会して以来、青年会議所活動を通じて多くの先輩諸氏から数え切れな
いほどの学びと気づきをいただきました。入会当初は事業内容も理解できぬまま、ただ先輩
方の背中を追いかけ、共に笑いながら活動を楽しんでおりました。やがて役職や立場が変化
し、責任の重さに戸惑い、活動の意義に迷い悩む時期もありました。そんな時、ある先輩が
掛けてくださった「楽しいの中にこそ学びはある」という言葉が、私の心を支え続けてくれ
ました。その言葉を胸に、失敗を恐れず一歩を踏み出し続けることができたのです。
もし私が、青年会議所という組織に出会っていなければ今の自分は存在していなかった
と心から感じております。青年会議所の魅力は一言では語り尽くせません。活動を通じて得
た数多くの経験、心を通わせた仲間たち、そして常に前を向かせてくれた先輩の姿勢。どれ
もが私の人生を豊かにし、今日の私を形づくってくれました。支えてくれた家族、共に歩ん
できた仲間、導いてくださった先輩方に、改めて深く感謝申し上げます。
我々が働き、住み暮らすこの地域を次代へつないでいくためには、私たち一人ひとりが自
らを磨き、成長し続けることが必要です。家族を笑顔にすること、地域を笑顔にすること、
その積み重ねこそが「明るい豊かな社会」の実現につながるものと確信しております。これ
までの学びと感謝を胸に、先輩諸氏が築いてこられた歴史と伝統を受け継ぎ次代へとつな
ぐ使命を果たすべく、英知と勇気と情熱をもって邁進してまいります。