基本理念
基本方針
- 成長につながる組織づくりのための会員拡大
- 信頼ある組織運営と更なる強靭な組織づくり
-
1. 会員の資質と結束力の向上
2. 五所川原立佞武多への更なる参加推進
- 仲間と触れ合い友情を築く青少年の育成
- 地域の幸せを願う「奥津軽虫と火まつり」の開催
LOMスローガン

2025年度理事長 小野 顕成
【はじめに】
JCI 五所川原はこれまで、「明るい豊かな社会」の実現に向けて様々な事業を展開し運動
を推進して参りました。地域課題に取り組むなかで様々な困難に直面しますが、地域の為な
らば率先して行動を起こし、仲間の為ならば直接足を運び支え合う先輩方の姿勢をこれま
で追ってきました。先輩方の情熱と気概を受け継ぎ、当会運動がより良いまちづくり・ひと
づくりに繋げるためにも、一人ひとりが互いに高め合い結束することが求められます。
私達が事業を展開する西北五地域は、全国的にも進む人口減少・少子高齢化の波が押し寄
せており、若者の県外流出や担い手不足など様々な課題に直面するなか、地域の成長につな
がる未来を思い描き、仲間と共にその実現に向けて歩みを止めてはなりません。
「修練」「奉仕」「友情」の三信条のもと、今の時代を生きる私達にしか成し得ない青年会
議所活動を通じて、会員一丸となってまちづくりに取り組むことで次代への光となり、地域
の未来を切り拓いていく必要があります。
【成長につながる組織づくりのための会員拡大】
当会は地域企業で活躍する地域の担い手で構成されており、一人ひとりが信念を持ち活
動に取り組んでおります。しかし、当会の会員数は減少傾向にあり、会員がリーダーシップ
を発揮し成長の機会である青年会議所活動の規模縮小が懸念されます。志ある青年に当会
の魅力を伝え、新たな仲間と共に活動していく必要があります。
その為に、会員に当会が活動するうえで拡大の必要性を認識していただく必要がありま
す。そして、入会候補者が当会員と接点を持つ機会を構築することで当会に興味を持つ機会
を構築します。そして、会員拡大の先導により入会後もフォローアップできる環境を整える
ことで活動に参加するうえでの不安を払拭して参ります。
当会の仲間が増え会員が更なる成長を遂げることで、更なる拡大へとつながることと信
じて邁進して参ります。
【信頼ある組織運営と更なる強靭な組織づくり】
当会は様々な運動を展開して参りましたが、その基盤は先輩方が積み重ねてこられた組
織運営のノウハウによって守られて参りました。地域の皆様からの信頼を絶やすことなく、
時代に即した組織運営を目指すことで柔軟さを兼ね備えた更なる強靭な組織づくりを行わ
なければなりません。
その為に、組織の根幹である総会の運営と先輩方との連携を密にするとともに、総務事務
局がリードしてセレモニー設営をスムーズに進行して参ります。そして、地域へ向けて情報
発信と活動報告を速やかに行うことで当会の運動へのご理解を頂き組織として盤石な体制
を築いて参ります。
青年会議所活動を通じて、より信頼ある組織として運動を推進していくことで地域の「明
るい豊かな社会」の実現に寄与します。
【会員の資質と結束の向上】
当会は 20 歳から 40 歳までの地域企業を担う青年経済人で構成されており、柔軟な発想
と気概を持って邁進して参りました。経験豊富な会員が減少した今を新たな会員が成長す
る転機と捉え会員の更なる資質向上と結束力につなげなければなりません。そして、対内だ
けでなく他の地域にも目を向けて交流の輪を広げる必要があります。
その為に、会員が当会活動への意欲を高めるきっかけとなり、これから前向きに取り組む
ことができる資質交流事業の機会を構築します。そして、新入会員の皆様にも積極的な企
画・運営に参加していただく機会を創出します。更に、他 LOM との関係をより強固にして交
流を推進して参ります。
会員一人ひとりが JC 活動への意欲が高まり団結し、他 LOM との親睦が深まることで、よ
り一層広がりある運動へとつながります。
【五所川原立佞武多への更なる参加推進】
五所川原の夏の風物詩であり夜を彩る「五所川原立佞武多」は地域内外に魅力を発信して
おります。当会はこれまで親子の参加推進を進めて参りましたが、地域に住まう学生が気軽
に参加するための窓口が少なく、未だに参加のハードルが高い現状があります。地域が持つ
魅力の一つに参加する機会を更に広げていく必要があります。
その為に、協力団体とのしっかりとした関係を築きながら親子が安心安全に立佞武多に
関わる環境を整備します。そして、囃子に興味のある子ども達に囃子体験する環境を提供し、
晴れ舞台の成功につなげて参ります。更に、地域の中学性・高校生が携われる可能性を模索
し参加推進の機会につなげて参ります。
地域の魅力である立佞武多に参加することで愛着が湧き、地域の魅力を発信する側とし
て成長することを願います。
【仲間と触れ合い友情を築く青少年の育成】
現在の子ども達を取り巻く環境は、少子化、核家族化、価値観の多様化など複雑な社会的
背景があります。その中で、地域の人との関わりや体験学習の機会が減少したことにより子
ども達の自立心、協調性を育む機会が不足しております。今こそ、地域で活躍できる大人へ
と逞しく成長できるように豊かな人間性を育む機会が必要不可欠です。
その為に、今年も「青少年の健全な育成」を目指す事業を構築し、子ども達が伸び伸びと
成長できる環境を用意し、自分自身で考えて判断することができる機会を構築することで
自立心を育みます。そして、仲間と過ごし触れ合う中で思いやりの心を育て友情を築いて参
ります。
地域の未来を担う子ども達が、目標に向かって仲間とともに挑戦し苦楽を分かち合うこ
とができる人財として成長することで明るい未来への希望となります。
【地域の幸せを願う「奥津軽虫と火まつり」の開催】
「天下泰平」「国家安泰」「五穀豊穣」「悪疫退散」の願いを込め「奥津軽虫と火まつり」
は半世紀以上に渡り先人達の想いを乗せて今日まで紡がれて参りました。昨今は参加団体
の減少や運行制限、物価高騰による影響が懸念されます。しかし、地域の幸せを願う人々の
想いと伝統文化の燈火を絶やすことなく次代へ受け継ぐことは当会の使命です。
その為に、まつりに携わる関係諸団体の皆様とともにこれからも地域に愛され受け継が
れる第 53 回「奥津軽虫と火まつり」を開催致します。そして、地域の学生にまつりの意義
を伝え共に連携しながら「親善大使活動」を実施することでより広く伝播します。更に、五
穀豊穣の喜びを伝播する事業を構築致します。
先人達から脈々と受け継がれてきたまつりの燈火を絶やすことなく、地域の皆様ととも
に実施することで、「弥栄」につながることを確信しております。
結びに
私の実家は中泊町で高校時代は弘前で下宿していたため、2015 年に入会するまでは五所
川原市の土地勘はなく、近くに仲間と呼べる人はいませんでした。青年会議所の存在を知り
体験で参加するも雰囲気に馴染めず入会するか悩んだこともありましたが、自らの未熟さ
に気づく機会があり、仕事だけではなく人間的にも成長したいと思い入会を決意しました。
活動の出発点である青少年委員会は「じょっぱりロード」という徒歩修行を計画しており
連日の委員会会議だけでなく、子ども達が実際に歩くルートを下見しながら危険箇所を確
認するなど、参加する子ども達のために真剣に取り組む先輩方の姿は今でも鮮明に思い出
します。また、初めて委員長に就任した際は地域のために何をすればよいのかわからず途方
に暮れているところを、先輩に何度もヒアリングしていただき事業実施にどうにか結び付
けることが出来ました。これも単に大きな背中を見せ続けてくれた先輩方のおかげだと感
謝しております。その受け継いだ想いを次の世代にバトンを渡して参ります。
本年度に掲げたスローガンである「成長~一丸となり可能性を切り拓こう~」は二つの意
味が込められており一つは地域活性、コミュニティー増進、地域経済の成長に会員一丸とな
り取り組む想いが込めております。二つ目は、我々が自己成長する環境をメンバー一丸とな
り創り出することで地域へ貢献していく想いが込められております。変化の激しい時代に
於いても、仲間と共に成長しながら地域に活動して参りますので一年間どうぞよろしくお
願い申し上げます。